2014年1月26日日曜日

日本の若造が海外の地方都市でもがいた時間は意味あるものだったんだ。と改めて振り返る武者修行ツアー

こんばんは。
さて、今やっている仕事の話を少々。

現在、JICA国際協力フィールドスタディプログラムという
プロジェクトに畏れ多くも少し携わっております。

そのプログラムではJICAのプロジェクトが行われいる(いた)場所で
フィールド調査を行うのですが、僕たちはバックマー国立公園を
訪れることになっています。


バックマーってどこだ?そこでなにをやってるの?と興味ある方は
公園概要プロジェクト概要もどうぞ。


本記事の主旨としましては、上記はさらっと読んで頂ければOKです。

なぜなら、僕が書きたいことはこの仕事がそもそも生まれた経緯、、
と呼べるほど大それたものではないですがある男の勇敢(無謀?)な一歩が関連しておりそれについて改めて言及したいのです。





■報告書に伝説のツアー企画が・・・

時をさかのぼること2013年9月頃。

本プログラムの企画を詰めるために僕たちは
このバックマー国立公園のプロジェクトで

現地にいた女性の方と東京で打ち合わせを行いました。


というのも、、噂では、、


バックマー何もないぞ。



トラ出るぞ。笑



などの情報が飛び交っており、
どこまでのことができるのか、また実際大学生が行って受け入れ
調整できる体制や実績はどの程度あるのか?
ということなどを実際現地で働いていた人に聞いてみようと思ったのです。
 ※もちろん我々も現地視察を行ったので大丈夫です。。

するとその方は、
「もちろん大丈夫です~。
 一度日本人のツアーも受け入れたことあるんですよ~。」
とプロジェクトの報告書でどのようなことをやったことを見せてくれました。

それを聞いて、
「実績があるなら安心だ~。
 しかしこんなへんぴな場所に行く日本人っているんだなぁ~。」

と思いながら、報告書を読んでいると、、











ん?











んん??





「すみません、、この報告書に載ってる日本人、、
 僕の友人達なのですが、、これが受け入れたツアーですか?」


と僕が尋ねると、
「ええ~そうなんですかー!実は私もプロジェクト終了の1年ほど前に
 現地入りしたから、実際にツアーの現地には立ち会ってないのよ~。
 正直こんな変わったところにツアーで来るなんてあり得るのかと
 思いながら報告書つくってました。笑 彼ら何者??笑」



んとなんとJICA草の根パートナー型技術協力、
「バックマー国立公園農民参加型木炭多用途利用技術普及計画
 ~ベトナム中部世界自然遺産候補特別保護区周辺地域の
 持続的開発と核心地域の環境保全実現のために~」
のエコツーリズム実践事例として、





当時フエで孤軍奮闘していたやっつ川村氏が2011年にリリースした
伝説のツアー企画「ベトナム武者修行ツアー」が

報告書に紹介されておりました。(笑)



■実際に実行したという事実のパワー


ちなみに武者修行ツアーはこの一回ポッキリの実施となっており、
現状幻のツアー企画となっております。(また復活することを期待しましょう。)

ここで特筆すべきは、やっつ川村氏の実行力が報告書に
1つの既成事実として記載され、その事例がJICAのプロジェクトにまで
つながってきているということです。

もちろんそれは10ある理由のうちの1つにしか過ぎないわけですが、
企画調整する側にとって、「実際やったことがある。」という事実が
あるかないかでは信用が全く違います。



しかしここまで書いてきて思うのは、僕は2011年当時の彼が
試行錯誤の末につくった仕事が花開いた・・・わけではない・・・というか・・・
「日本の若造が海外の地方都市でもがいた時間は意味あるものだったんだ。」
と再確認させてくれたことを何より書きたかったんだと今わかりました。


このあたりの感覚はちょっとわかりにくいかもしれません。

まあ正直このツアーを通じていろんな人に怒られたんですよね。笑

僕も多々そういった経験があります。。

といってもほんと初歩的なことばかりで、
でもそんな初歩的なことがわからなかったりするんです。

で、そういった時に、
「日本でちゃんと仕事した経験がないからだ。」とか言われるわけです。

こういった台詞は後からじわじわ効いてきたりするもので、
ふとした時に「やっぱ選んだ道を間違えたかな?」とか
思っちゃったりブレる時がある。

そんなことが重なると、自分達がやってることの正しさというか
信念みたいなものが揺らいでしまう時が多々あるのです。




それでも今やってることは決して無駄にはならない


ありふれた言葉ですが、それが今どこかで試行錯誤している人に
伝わればいいなと思っています。

武者修行ツアーが2011年2月に実施されて、もうじき3年が経ちます。

実際僕が武者修行ツアーをやったわけではないのに、
こんなにも感傷的になれるのは彼の試行錯誤の日々を近くで見てきたからだし、
少なからず彼と似た立場にいたからだし、今は活動する場所が違えど
あの頃の泥臭い時間の上に今がある。

そう思いたい自分がいるからだと思います。

さて長くなりましたがこれからも
彼が道なき道をつくっていく人であってほしいなと思います。

彼の勇敢?無謀?な実行力に乾杯。

そしてどこかで似たような境遇に置かれている人へのエールにもなれば幸いです。

では本日はこの辺で。














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