2011年3月19日土曜日

チェンジメーカー留学INベトナムのご報告【後編】

 さてさて引き続きまいります。



③道徳なき経済は犯罪であり、
       経済なき道徳は寝言である

これはベトナムでお世話になっている方から

教えてもらった二宮尊徳の言葉です。


ベトナムにおける外資系企業の進出の傾向を見ると

貨幣価値、人件費をメリットにした進出が多く見られる。


そこに対して純粋な目でものごとを見れる学生達には

様々な葛藤があったようだ。



・先進国の都合で他国に進出することは許されるのか。

・国は外資を歓迎する。しかし国民は歓迎しているのか。

・これは人間がやらなければならない仕事なのか。なぜ機械にしないのか。

・まだまだ仕事がない国において雇用を生んでいるという

 観点から見ればいいことである。

・しかしその雇用を生むことが自体が果たしていいことなのか。


十数年すればいなくなってしまう可能性が高い

人件費メリットの進出は最後終わりを迎えるとき、

その企業に勤めた従業員に残るものはなんなのだろうかという疑問が残る。


これはまだ経済、経営を理解していない寝言なのかもしれない。

その一方でこの問いが不要なものだとは思わない。



これからの働き方を考える1つの問いとして、

世界における日本企業の在り方、日本人のかかわり方は

どのような方法がベストなのだろうかと考える。



その一例として社会起業という言葉が出てきたことに注目したい。



これは道徳だけではなく、経済だけでもない。

どちらも兼ね備えた考え方であり従来は・・・



��かBを選ぶORという考え方。

ex→仕事のために家族を犠牲にする。



という考え方だったのに対して、



��もBも選ぶANDという考え方。

ex→仕事も家族も両立させる。



という考え方に変わってきているのだと思う。



もちろん未だ未だ常識でない考え方だから

それは甘えであり、理想論だと言う人も多くいるだろう。



そして2つを得ようとするのだから、今までよりももちろん難しい。



だからより一層の努力と諦めない意志を持ちながら

日々学び続け進化していくことが1人1人に、

そして企業にも今後求められるんだと思う。








④想い・差し伸べられてる手・自分を変化


とある製造業の会社に行き、今売れている商品の開発話を聞いた。

その商品開発のプロセスに僕は人の働き方としても
同じプロセスがあるなと感じた。

ざっくり紹介すると以下のような話である。

今現状の商品をつくり続けていてもいつかダメになる。
新しいものをつくろう。

本社の土地柄として「やきもの」にこだわりたい。



今世の中には何が求められているのか調査。


どうやら光ファイバーというのが流行っていることがわかった。


その光ファイバーに食い込める仕事はないかと調べたところ

セラミックという素材に出会う。



セラミックという素材を変化させてものづくりをスタート。
売れるものになるまで何度も改善。

商品として完成!

というプロセスが僕には世の中を生きていく上での

考え方に似たものがあるなと思った。



人に置き換えていくと世の中ではどのような人や能力が

求められているのかを知り、それに合わせて自分を変化させ磨いていく。



そのときの前提として、

自分の想いや問題意識を根底に持っておくことによって

差し伸べられている手を発見しやすくなり自分が進む道も

決断しやすくなる。



というような話に置き換えられるのではないかと感じた。



だから想いをつくり、差し伸べられる手を探し出し、

それに応えられるように自分を変化させていく。



という商品開発と自分開発を重ねて考えることができた時間だった。









⑤最後に

長くなりましたが最後のまとめです。

なんか小難しいことをいろいろと書いてしまったが
ベトナムに踏み出して、外から日本を見た先で
みんなは何を学んだんだろうか。

僕が思うにみんなに共通した学びは「そもそも」で浮かび上がる
疑問が増えたんじゃないかなと思う。

そもそもお金の価値ってなんで違うのか。
そもそも国のシステムって誰が決めたのか。
そもそも企業ってなんのために存在するのか。
そもそも成長するということは嬉しいことなのか。

普段は気にしないこと、誰も問いとして出さないことに
ふと「そういえばこれはそもそもどうなってるんだろう・・・」
と気づくことがたくさんあるように思う。

その気づく機会として

ベトナムにいる僕たち。
日本語を学ぶ学生達。
各訪問先で相手をしてくださった方々。
日本と環境が全く違うベトナム。

があって、今それぞれの学びがある。

そういったそもそもの問いを通じて、
自分にチェンジがあったのなら嬉しいなぁと思う。

最後になりましたが、本企画に関わってくださった全ての人に
心から感謝と今後も皆様とよりよい築いていきながら
楽しい時間を共に過ごしていきたいと思っております。

本当にありがとうございました!













2 件のコメント:

  1. shiroさん
    コメントありがとうございます。
    さくらで見かけたとき、「みなさんお疲れですか?」と聞かれて「疲れてます。眠いです」と答えてる人。協力者に失礼だと思わないのかな?
    →はい、これはその通りですね。
    素直にものを言うのはいいことですが、
    それを聞いて相手が何を思うのか
    配慮は必要だと思います。
    ベトナム人は「他の日本人がいる」って僕に会釈してたけど、日本人は誰一人として会釈どころか目もあわせなかったこと。こちらが会釈しても誰もそれを返さなかったこと。
    →shiroさんカフェにいらっしゃったんですね!
    これは大変失礼致しました。
    視野が狭くてすみません!
    まぁこの辺の話はまたどこかで会ったときに
    リアルでしよう
    →はい!ぜひよろしくお願い致します!

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  2. でもちょっと気になってる。
    さくらで見かけたとき、「みなさんお疲れですか?」と聞かれて「疲れてます。眠いです」と答えてる人。協力者に失礼だと思わないのかな?
    ベトナム人は「他の日本人がいる」って僕に会釈してたけど、日本人は誰一人として会釈どころか目もあわせなかったこと。こちらが会釈しても誰もそれを返さなかったこと。
    なぜここにいるのかよりも「何やってんだ俺?」ってまず考えた方がいいんじゃない?
    まぁこの辺の話はまたどこかで会ったときにリアルでしよう

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