2011年9月7日水曜日

20世紀と21世紀の日本人(上)

 21世紀が始まってはや10 年以上が経った。

ぼんやりと未来のことを考える僕は今25歳。


いわゆる定年の65歳まであと40年。
その頃には2050年を過ぎている。


そしてまだ全く生まれる予定はない
僕の子どもが生きる時代は21世紀の終盤だ。


孫の頃には22世紀。


今から10年前、twitterはなかった。
30年前、吉野家は倒産していた。
50年前、新卒の給与は1万6000円であり、
1ドル360円で外国へ行くのは夢だった。


翻って2011年。


出会うこともないであろう人と容易に出会うことができ、
ムリだと思われたビジネスはグローバルビジネスとなり、
夢は明日にでも叶う現実となった。


では、今から100年後。


そこは地球が存在しているのだろうか。
日本はあるのだろうか。
誰が生きているのだろうか。


考えるのも面倒だし、予想もつかないし、僕は生きていないから
これ以上考える必要はない。かもしれない。けれど、
多分そこは誰かが生きている世界なのだ。


僕はこの1週間未来を考えた。同時に過去へ思いを馳せた。


未来を考えるために今ここにいる意味と

今ここにいれるのはなぜなのかを考えた。




なくなっていくもの、なくしてはならないもの
今あるもの、これから現れるであろうもの、
創りだしていかなければならないもの
創りだして生きたいもの


1週間を振り返りながら整理していきたい。

【20世紀の日本人】


僕たちは20世紀の日本人の恩恵を受けて生きている。

高度経済成長
どこにでも行けるパスポート日本人といえば
興味を持ってくれる人もいて、
世界には約360万人の日本語学習者がいる
GDP世界3位という意味とその貨幣価値
田坂広志氏も言うように恵まれた国だと僕は思う。

それを誇らしく、幸せに感じる一方で
時にそれは僕たちを窮屈にさせるものでもある。

ベトナム人から見て日本人のイメージは
・礼儀正しい
・真面目
・約束守る、時間守る
・勤勉、技術高い
・一生懸命働く
・金持ち

などのようなイメージがあり、
だから日本人は信用できるし、仕事もお願いできる。

そのような理由から日本人が好きな人も実際いる。

なので、例えば約束の時間に5分遅れようものなら、、、


「ええ。。日本人なのに5分遅れてきた。。日本人なのに。。」


という期待感を損ねることもある。




僕の現状の所感では海外に出ると日本にいる以上に

20世紀の日本人の働き方、行動規範が期待されるように思う。






もちろんそれはいい側面もあれば悪い側面もあるだろう。






世界の中にある日本はまだ20世紀の日本が多いのかもしれない。






だからそのよいイメージを壊さないように

「日本人だから~するな。日本人だから~しろ。」みたいな

画一性が求められ、それは僕のようないわゆる20世紀の日本人力を

持ち合わせていない人間にはある種窮屈さを感じるものである。






誤解を恐れず言うなら海外に興味があり海外で働きたいと思う

日本人の一部には20世紀の日本人の働き方に違和感や嫌気を

感じて海外に行こうと思っている人もいるのではないだろうか。







しかし海外に出たにも関わらず、その先でも20世紀の日本人の

働き方を期待されるという皮肉な世界が待ち受けているかもしれない。





特に新たな働き方を模索する20代ぐらいの僕たちは

外国人からの期待と自分が今持ち合わせているものの

ギャップを感じるかもしれない。




20世紀の日本人の働き方がいいものだったのか

悪いものだったのかそれは両方ともあるだろう。






ただ今一度、日本で生まれ育った者として

世界のどこでもだれとでも働いていける基礎力として

20世紀の日本人力を身につけておくのはいいと個人的には思っている。





世界から評価されているいい部分はしっかりと押さえた上で

より発展的な働き方を目指す。




少なくとも僕はベトナムに来て、先人たちが築き上げた

恩恵を肌身で実感し日本人らしく働くということへの

意義を見つけられたと思うからだ。






20世紀の日本人のイメージを活かすこと

20世紀の日本人のイメージを振り払うこと








伝統歴史を紡ぐこと

既存価値観から脱却すること






僕たちはその過渡期を生きているように思う。




【参考にさせて頂いた方々の情報】

http://money.jp.msn.com/investor/funds/specials/company08/12.aspx

http://www.jpf.go.jp/j/japanese/survey/report.html
http://diamond.jp/articles/-/6629

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20110531/192256/?P=1

http://news.livedoor.com/article/detail/5352681/

http://tyk97.blogspot.com/2011/08/blog-post_10.html

http://diamond.jp/articles/-/13277


2 件のコメント:

  1. ランタン焼きのひるばあさん
    ネットやパソコン不調のため
    返信遅れました!
    50年前という想像しにくい過去ですが
    僕たちだってこれから50年後って十分
    生きてる可能性があるわけで、そう考えると
    夢に思えるようなことが簡単に実現する時間なんですよね。
    妄想と現実の狭間でバランスよく
    生きていきまっしょい!

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  2. ホイアンのスターひるかわ2013年5月15日 20:22

    50年前、新卒の給与は1万6000円であり、
    ��ドル360円で外国へ行くのは夢だったのか。
    たっと50年前の話・・・
    今はベトナムで、50年以上前を生きているようだね。
    おばあちゃんの頃は、なんとなく話を聞いたことはあるけど、
    こんな感じだったんだろうな。
    色々持って生れてきた自分たちだからこそ、
    すべきことというのは、色々あるのかもしれないね。

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